SOT治療は
仙骨(sacrum) 後頭骨(occipital)テクニック(technique)の略称で、
M・B・ディジョネットによって考案されました。
脳と脊髄からなる中枢神経は、
脳脊髄液という液体によって守られています。
(引用元)
この脳脊髄液は
後頭骨と仙骨がポンプのように動くことで循環しています。
ところがこのポンプの役目をする仙骨に
不具合が生じると、
脳脊髄液の循環が滞って姉妹代謝毒が増加。
その結果、身体の不調として現れてきます。
この時、身体の不調は
いきなり悪化するのではなく、
徐々に段階的に症状が進んでいきます。
そこでSOTでは、
まず患者さんを仙腸関節の状態によって
各カテゴリーに分類します。
(引用元)
- カテゴリー1:頭蓋硬膜サブラクセーション
仙腸関節の滑膜が問題(サブラクセーション)を起こし、脳を守る硬膜に歪みが起こります。
- カテゴリー2:仙腸部体重支持サブラクセーション
カテゴリー1を放置していると、仙腸関節を横切る骨間靭帯がゆるみ、仙腸関節が離解。
- カテゴリー3:腰椎サブラクセーション
椎間板病変。
カテゴリーは数字が進むほど
悪化しているとみなします。
自覚症状としては大まかに言うと、
カテゴリー1は脊柱の痛みや内臓の症状、
カテゴリー2は仙腸部、腰仙部、四肢の関節痛、
カテゴリー3は坐骨神経痛などが挙げられます。
SOT治療はポンプの役目をしている仙骨と後頭骨を
整えて、脳脊髄液の循環を正常化。
身体の本来の働きを取り戻し健康へと導く治療法です。
実際の治療では、カテゴリー3から
カテゴリー1へ逆行するように治療します。
前回解説したCMRTは
カテゴリー2とカテゴリー1の間に施術します。
CMRTに関する記事はこちら
→
ただし、ここ数年は
カテゴリーシステムの反応が変化しており、
治療の仕方も変化しています。
詳しい原因はまだ不明ですが、
温暖化による激しい寒暖の差が
免疫力を低下させているためと考えられます。