身体の歪みについて カイロプラクティックの治療法

身体の歪みとは何か?

「身体の歪みを直す」

 

一般的にカイロプラクティックには、そうしたイメージがあると思います。しかし、現在はこの歪み(ディストーション)がない場合が大半です。しかし、「歪みがないから健康」という訳ではありません。そこで今回は「ディストーション(歪み)が無いという事はどういうことか」について解説します。

 

通常、カイロプラクティック治療は次の手順で進めます。

  1. ディストーション(歪み)分析
  2. 骨盤や椎骨、四肢などの可動性検査(モーションパルペイション)
  3. 筋力テストや脚長検査などを行い、必要な治療ポイントを見つける。

 

例えば、大腰筋の筋力テストを行って、弱かったとします。その場合、胸椎12番の可動性検査をすると異常があり、身体の歪みについても胸椎12番特有の歪み(ディストーション)があります。ディストーションがある時は、脚長差があります。

 

これをカイロプラクティックでは、「胸椎12番(腎臓)でインディケーター(指標)が反応している」と言います。通常インディケーターは体全体で1箇所だけ反応していて、他の部位の筋力は正常です。つまり、今あるディストーションを改善できるポイントは胸椎12番ということになります。

 

これを改善する方法は沢山あります。

  1. 胸椎12番をボキッと矯正する
  2. 大腰筋にマニピュレーションする
  3. 腎臓に気を送る
  4. 鍼灸の先生なら「腎臓のポイントに針を打ったり、灸を据える」
  5. リフレクソロジーなら「腎臓のポイントを揉む」

 

など、どの方法で治療しても、背骨は真っすぐになりディストーションは解消されます。そして症状も改善します。つまり各療法の違いは、治療ポイントの見つけ方と治し方が違うだけで、やっている事は同じ、効果も同じように現れます。

 

身体に歪みがない現代人

しかし、現在はほとんどの患者さんでディストーションがありません。どういう状態かというと、

  1. 筋力テストをすると、全身どの筋肉もすべて弱くなっている
  2. 全身の関節の可動性検査(モーションパルペイション)をすると、全部の関節に可動性異常が見られる
  3. 全身の筋肉と関節に異常があると、全体が悪い為に、左右差が現れず、足の長さが揃ってしまいます。
  4. 真横から観察すると、前後の生理的な弯曲が失われ、猫背で、顎は突き出し、腰は引けてお尻が下がり、まるで老人のような姿勢になります。

 

つまり全身の筋力が弱く、全身の関節の動きが異常があるという事です。足の長さも揃っています。普通に治療しているだけでは、どこを治療すれば良いか分かりません。

 

これが初診の患者さん全員に起こっています。あくまでも当院の場合ですが、全国どこでも同じことが起きているははずです。20年以上前は、ほとんどの患者さんがディストーションがあり、治療ポイントは1箇所でした。筋力が弱いのも1箇所でした。しかし、現在は、全ての初診の患者さんのディストーションがありません。原因は急激な気候変動、小麦の摂取などの影響で起こった「免疫力の低下」が原因だと考えられます。

 

免疫力の低下に関しては過去記事をご覧ください。

現代人の免疫力低下について
太る原因は免疫力の低下  寝不足や小麦が引き起こす老化現象

 

免疫力をアップさせるエクササイズ

新潟カイロプラクティック

当院では、免疫力アップの為のエクササイズを指導しています。

 

その効果は絶大で、全身の筋力が正常に戻り、全身の関節の可動性が正常になります。ストレートネックなどの問題となっている脊柱の前弯、後弯の減少も、完全では無いもののかなり改善します。脇腹の弛みも、その場でびっくりするほど改善します。

 

しかも、小さなお子さんからお年寄りの方も簡単にできて、体力も使いません。道具も使わず、全部やっても4分くらいです。 子供さんの治療の為に一緒にいらしたお母さんが、子供さんと一緒に練習したところ、動かすのも辛かった肩の痛みがその場で取れるなどのエピソードもあります。

 

「そこまで効果があるならエクササイズだけで、治療はいらないのでは?」と思われるかもしれません。免疫力が一定以上ある方でしたら、エクササイズだけでもかなり体調管理ができますが、免疫力の低下が著しい現在は、施術の補助的に行うのが理想です。

 

マメにエクササイズを実践して効果を実感している患者さんが、「こんな凄いことを教えたら、みんな良くなって患者さん減りますよ」と心配して頂いたこともありました。

 

背骨をまっすぐに治して、全身の筋力、関節の可動性を正常にするだけでしたら、患者さん自身がやっても4分位で可能です。しかし、より難しい症状の患者さんを改善するには、さらに高いレベルで治療が必要になり、それが私の仕事だと考えております。

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