糖尿病で来院されたケース
こんにちは川村です。今回も当院での施術について詳しく解説いたします。今日来院されたのは40代の女性。訴えられた症状は以下のようなものでした。
- 慢性疲労
- 腰痛
- 肩こり
- 背中痛
- 痩せない
- 乾燥肌による痒み
- 糖尿病
※特に糖尿病は発病から3年が経過し現在も通院中です。
当院の施術の流れ
一般的な治療院では、施術に入る前にまず問診の時間を設けています。しかし当院では問診票に軽く記入して頂いたら、すぐに施術に入ります。なぜかと言うと、問診にはある程度の時間が必要になってしまうからです。
独立して問診を設けると、その分だけ施術時間が短くなってしまいます。(一般の治療院では時間を確保して初診料を取っています。ちなみに当院では初診料などの追加料金も一切いただきません)
また初診の場合、患者さんは緊張されていることが多く、伝えたい事の半分も話せないことが大半です。これはカイロプラクティックに限らず、一般的な病院の問診でもご経験があると思います。
そこでまず施術を進め、ある程度緊張がほぐれてきた頃に、本格的な質疑応答を行うようにしています。また施術者側としても、治療を始めてからの方が「質問に答えやすい」という理由もあります。
身体の状態を調べる検査
カイロプラクティックは身体の歪み(ディストーション)を調べる検査から始まります。ところが昨今は免疫力があまりに低下し、脚長差といったディストーションがありません。 そこで当院ではまず頭蓋内の血流を改善し、自律神経中枢への酸素や栄養の供給を行います。
これにより免疫力が向上し、ディストーションが現れるようになります。このディストーションを元に、SOT治療や後頭骨ライン診断と進みます。
今回の患者さんでは後頭骨ライン2エリア4の問題を発見しました。これは、胸椎6番(膵臓)か腰椎2番(盲腸)のどちらかに異常があるということを示しています。 その後、検査を進めると胸椎6番、膵臓問題だと判明しました。実際に患者さんが訴えられていた症状は、この膵臓問題に全て当てはまります。
治療中の質疑応答で「目やに」や「眩しい(特に寝起き)」といった症状があることも教えていただきましたが、これらも典型的な膵臓の症状です。このようにカイロプラクティックでは症状の原因を明らかにしてから治療に入ります。
具体的には、
- 後頭骨ラインのマニピュレーション
- 胸椎6番のタップ
- 右手の母指球、左季肋部などのマニピュレーション
などの施術を行いました。
糖尿病について
こちらの女性は前述のとおり糖尿病で通院中です。ヘモグロビンA1Cは8を超えている為、入院治療や食事指導を2年前から受けていました。
しかし改善どころか徐々に悪化しているので通院する度に、 「悪化の原因は運動不足や食事管理がきちんと出来ていないからだ」 と必ず強く指導されるため、かなり悩んでいました。(「病院に行く事が苦痛になっている」とまでおっしゃっていました。)
私なりに生活習慣について質問しましたが、運動についても食事についても、かなりストイックな印象を受けました。 仕事では「事務系会社員」「子育て」「PTA役員」を兼務して多忙にもかかわらず、さらに1日40分位のウォーキング、食事の量は「そんな量で大丈夫か」と心配になる程、徹底したものでした。
さらに掃除といった家事まで徹底的に行い、カロリーを消費する事まで考えて実行していました。にもかかわらず、症状は回復せずにむしろどんどん悪化していったそうです。一体、何故でしょう?
実は今回のようなケースの女性は開業当初から、かなり多く来院しています。その後、継続して通院されている患者さんも大勢いらっしゃいます。 私は医者ではありません。なので来院される患者さんに一つの考えとして「参考にしてみては?」と以下のようなことを伝えています。
糖尿病は大変な病気です。それなのになぜ病気で辛い時に、無理に体を動かしたり、必要な栄養をとってはいけないのでしょうか。それは「運動しないで食べてばかりいる人がかかる」、つまり自己管理が出来ない人に起こる「怠け病」と思われているからでは無いでしょうか?
しかし、私はそうは思いません。逆に無理しすぎの「頑張り病」だとは思っています。糖尿病は本人に落ち度がない遺伝(体質)が大きく関わっています。運動や食事といった生活習慣で生じる病気ではありません。
そもそもどんな病気も、運動など身体に負担をかけて回復させるものでは無く、無理をせずに身体に負担をかけない様にして回復させるものでは無いでしょうか? 無理をすれば免疫力は低下します。免疫力が低下すれば病気も悪化します。
この方も「良かれ」と思ってやっていたウォーキングや家事によるダイエットが体に負担をかけ、その疲労から逆に症状を悪化させる原因となっていました。しかも、行き過ぎた食事制限も彼女に大きなストレスをかけていました。
もちろん、過度の運動不足や食べ過ぎが免疫に悪いのは言うまでもありません。しかし「無理をして体調を崩して病気になった」という人を知っている方は多いと思います。 反対に「無理をしないで怠けて病気になった」という人を見た事がある方は、恐らくほとんどいないと思います。当たり前のことですが、無理をしない事が免疫に良いからです。
病気は、
- 体質(先天的頭蓋骨の歪曲)
- 過労(動きすぎ、寝不足)
- 食事(小麦の摂取など)
といった複数の要因が原因となっています。しかしながら糖尿病に限っては特別視されています。「怠け病」と思われているのです。
糖尿病に対する施術
(前頭骨)
お話を治療に戻します。糖尿の場合、体質遺伝が大きく関わっています。そこで体質改善のために先天的頭蓋骨の歪曲の治療の準備に入ります。 先天的頭蓋骨の歪曲の治療については、過去記事で詳しく解説している合わせてお読みください。
※過去記事「先天的頭蓋骨の歪曲とは 出産前の歪みがあらゆる症状、体質に影響する」
治療の準備が整うと「右前頭骨の内転」のインディケーター(治療の必要な部位を示す指標)が現れました。一般的な整形外科でも行なっているSLRテスト、パトリックテストも右側で陽性(異常)となっています。
前頭骨の歪曲(歪み)は膵臓と関連があり糖尿病と大きく関わりがあります。そして、その他の症状にも関連しています。 内転している右側の前頭骨は左側より伸展していて長くなり、そして硬化しています。
この伸展して硬化した右前頭骨に手で圧(かなり優しく)を加えて調整します。 治療が終わると効果は即座に現れました。右のSLRテスト、パトリックテストは陰性(正常)その他の指標(インディケーター)も陰性になりました。さらに患者さんの訴えていた症状も、その場でかなり軽減しました。
(SLRテスト)
(パトリックテスト)
患者さんは右のおでこをちょっと触っただけで劇的に変化した事にとても驚いていました。 その後、好転反応予防の為の治療を行い、時間がまだ残っていましたので、自宅で出来る免疫力アップのエクササイズを練習し今日の治療を終了、相談により月1の間隔で定期的な治療を行う事になりました。
糖尿病の原因は不摂生ではない
こちらの女性は、とてもストイックな方でした。医師の指示をほぼ完璧に実行し、それでも徐々に悪化していたのです。そこで最後に糖尿病に限らず病気になった時や、体調を崩した時にどうすれば良いかをお話ししました。
ぎっくり腰や寝違え、頭痛やインフルエンザなどの感染症にかかった時、恐らく皆さんは安静にする事を第一に考えるでしょう。糖尿病も同じだと、私は考えています。
糖尿病は食べ過ぎで運動不足の人がかかる、自己管理が出来ない怠け病と思われているため、ほとんどの患者さんは自分自身を攻めていらっしゃいます。
しかし、仕事帰りに毎日飲み歩いていて運動不足でも、糖尿病ならない人は沢山います。反対に適度な運動をし、栄養バランスを考えているのに糖尿病にかかってしまった人も沢山います。
糖尿病になってしまう方のほとんどは、体質に影響する先天的頭蓋骨の歪曲(生まれる前から存在する頭蓋骨の歪み)が関連しています。
ですから他の病気や体調不良と同じように、
- 睡眠
- 適度な運動
- 過剰な小麦、糖分摂取を避ける
などの管理が重要になってきます。詳しいアドバイスは過去記事をご覧ください。
※「食生活の重要性 小麦は免疫力を低下させる」
※「過度の運動は太る原因になる 一番の肥満解消法は「睡眠」」
糖尿病でお悩みなら川村治療院へ
糖尿病が改善せず、当院に来られる患者さんが多くいらっしゃいます。患者さんたちは必ずしも不摂生だったり自堕落な生活を送っていたとは限りません。にもかかわらず糖尿病が悪化してしまう。理由はご説明したように生活習慣以前に、先天的頭蓋骨の歪曲という原因があるからです。
カイロプラクティックは病気の治療を行うわけではありません。病気を回復させる為の力が発揮できるように治療を行います。これまでの運動、食事、投薬だけでは改善されず、困っている方にぜひ体験してほしいと考えています。
「何をやっても、どんなに頑張っても症状が良くならない」
「指示通りに生活しているが本当に良くなるのだろうか」
とお悩みならば、一度当院にご相談ください。
ご予約はこちらまで
TEL 0254-33-2111
新発田市カイロプラクティック川村治療院