あなたにとって理想の枕とは?
こんにちは、川村です。前回、健康に良い理想的な寝相についてお話ししました。「仰向けやうつ伏せは身体に負担がかかり、横向きがオススメ」という内容です。まだ読んでいなければ、ぜひご一読下さい。
当院では治療をしながら、健康に関するご質問をお受けしています。その中で睡眠について、寝相とともによく聞かれるのが「枕の選び方」です。
テレビや雑誌の通販だと、枕に後頭部を預けて、仰向けに寝ているイメージが大半です。しかし、こうしたイメージにつられて「仰向けで寝ていて快適かどうか」を基準にして選ぶのは、オススメしません。そもそも健康に良い寝相は「横向き」だからです。これに合わせて枕を選ぶ時も、横向きの姿勢で試しましょう。
最近は「枕のオーダーメイド」というサービスがあります。ただ、これもやはり頚椎のカーブに合わせて、仰向けで快適かどうかを基準にしています。オーダーメイドでも既製品でも、ほとんどの商品が仰向けを基準にしています。
前回記事でもご説明したように、仰向けに寝ると、腰や膝に負担がかかります。それが眠りに影響し、場合によっては、それが悪夢にも繋がります。特に反り腰の方は短時間でも仰向けで寝ると痛みが出やすくなります。
「仰向けが快適かどうか」を基準にしても、あまり意味がありません。なぜなら、もともと負担のかかる姿勢の中で、快適に感じるように作られているからです。それならば、もともと負担のかからない横向きで寝た方が、健康にもつながります。
枕選びは横向きで
では、どんな枕が理想なのかというと、それは「横向きで快適な枕」です。普通の高さの枕で横向きになると、高さが足りずに、頭から首にかけてが落ちてしまいます。この寝相は想像するだけでも、不自然なのがわかると思います。
横向きで快適となると、普通よりも「かなり高めの枕」になります。仰向けになろうとすると、引いたアゴが喉に当たってしまい、寝ていらないくらいの窮屈でしょう。しかし、横向き寝が前提ならば、それが理想の高さです。
次に硬さですが、これは「硬め」の方がより安定します。低反発枕のように沈み込んでしまうのはオススメしません。枕に限らず、重いものを支える場合は、しっかりしたもので支えるはずです。人間の頭部は全体重の10パーセント程度と言われています。50キロの人であれば、5キロです。それを支える枕にも、ある程度の硬さが求められます。
そこでオススメなのが「そば枕」です。そば殻を詰めて作るそば枕は、高さを自分の体格に合わせて自由に調整でき、硬さも十分です。ただし、カビの発生やダニの温床になりやすいので、対策が必要です。
私はその対策として、安価な(500円ほど)物を、年に3回位交換しています。これだと年間1500円程度なのでランニングコストで考えると、高級枕を買うよりもかなり安く済みます。
枕の高さと硬さについてこのような工夫をすると、仰向けで寝る時間が短くなり、横向きの時間が長くなります。すると結果的に負担のかかる仰向け寝の時間を短くする事ができ、腰や膝などの負担を軽くなります。最近注目されている「睡眠時無呼吸症候群」が起こりやすいのも、仰向けで寝ている時です。なので、その予防効果も期待できます。
中途半端な高さだと、仰向けでも寝られてしまいます。それだと顎が引けた形で眠ってしまい、寝違いのような状態になることもあるので注意してください。できることなら一度来院していただき、細かな説明を受けた上で、試してほしいと思います。
免疫力の低下を防ぐには質の良い睡眠が重要
一般的に、免疫力は風邪や病気に対する抵抗力のように考えられています。しかし免疫力低下は肥満や老化、無気力など、心身の様々な不調に関係しています。
その免疫力を保つのに大切なのが、睡眠です。これまでも睡眠前の習慣や睡眠時間ついてお話ししましたが、前回の寝相、今回の枕選びで決まる「眠りの質」も重要になってきます。ぜひ実践してみてください。
川村治療院では睡眠に限らず、食生活指導や自宅でできる健康体操など、生活習慣に関するアドバイスも行っています。もちろんメインは施術ですが、日々の積み重ねもやはり大切です。その場しのぎでないトータルな健康をお望みなら、ぜひ一度ご相談ください。
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新発田市カイロプラクティック川村治療院