なかなか改善しないギックリ腰
こんにちは、川村です。今日の患者さんは30代の女性でした。かなり強い腰痛を訴えられて来院。いわゆるギックリ腰です。
発症したのは10日前。先に病院に診てもらい、筋肉注射や痛み止めの薬や冷湿布を処方されたものの、なかなか改善しなかったそうです。そこで友人に当院を紹介され来院されました。
カイロプラクティックというと「左右の足の長さが異なり、それを矯正する」というイメージがあるかもしれません。しかし、ここ数年来院される初診の患者さんのほとんどは、足の長さが揃っておりディストーション(歪み)はありません。(以前は足の長さに差がありました)
これは免疫力があまりに下がっているため。全体的に凝り固まってしまい、左右差がなくなり足の長さが揃ってしまいます。その代わりに前後の正常な湾曲がなくなり、まるで老人のような姿勢になってしまいます。
脚長差が無い理由は過去記事もご参照ください
→全身に激痛が走る繊維筋痛症の原因と治療法は?
正しい寝かせ方をしないで検査をすると、大体はどちらかの足が短く見えてしまいます。患者さんには「真っ直ぐ寝なければならない」という意識もないですし、たとえ意識しても不可能です。
その理由は、前にお伝えした「内臓筋肉反射」によって、筋肉が収縮しその部位が盛り上がって見えたり、背骨や骨盤と関係ない歪みや足の長さの差が生じるから。
施術者はまず患者さんを正しい位置に寝かすことが必要です。これはとても重要ですが、おろそかになりがちなポイントでもあります。
なお患者さんを正しく寝かせる重要性については、
ご参考ください。
私はカイロプラクティックの中でも、仙骨と後頭骨に働きかけるSOT療法を採用しています。しかしディストーション(歪み)が無いままSOT検査を行うことはできません。そこでここ数年は、まず頭蓋内の血流を改善し、自律神経の働きを良くする治療を行います。
これにより脚長差が判断できる状態にした上でSOT検査を行っています。
膵臓が痛みを引き起こすメカニズム
SOT治療後にいつものようにCMRTをすると胸椎6番の問題を発見しました。
胸椎6番の問題は膵臓と関連があります。膵臓の内臓筋肉反射は広背筋と関連があります。そしてこの広背筋が腰痛を引き起こす主な筋肉です。膵臓からの反射が起こると、とても強い痛みが生じます。
つまり、胸椎6番→膵臓→広背筋→腰痛というメカニズムでギックリ腰が起きています。
その治療としては、左心窩部や右母指球などの膵臓の反射ポイントのマニピュレーションや筋肉筋肉反射によって収縮した大腰筋のアジャストや広背筋の神経支配である頚椎のアジャストなどの治療をおこないました。
お気づきかもしれませんが、腰椎そのものに対する治療はいっさい行っていません。腰痛は広背筋の神経支配している頚椎や、膵臓からの内臓筋肉反射による筋緊張によって引き起こされます。
今回のケースとは別に、胸椎12番(腎臓)の問題も慢性的な腰痛を引き起こしやすいです。胸椎12番のケースは以前の記事をご参照ください。
→腰痛や座骨神経痛は腎臓が原因 内臓筋肉反射が痛みを生むメカニズム
私の治療経験の中で腰椎が腰痛の1番の原因であった事はありません。
治療結果
私が開業してから10数年間は人々の免疫力は、そこそこありました。そのため1回の治療で痛みが解消するケースがほとんどでした。しかし現在はほとんどの人の免疫力が低く、治療が難しくなっています。
今回の治療によって広背筋の筋緊張は改善し、強い痛みは解消しました。しかし患者さん自体の免疫力が低い、つまり自然治癒力が低く、治る力が弱いので出来るだけ間隔を空けないように伝えました。
最後に自分で出来るホームケアを練習して終了。次回の治療は3日後になりました。
ギックリ腰の治療なら川村治療院へ
ギックリ腰といっても、必ずしもその痛む場所が原因とは限りません。今回のように内臓の不調が引き起こす痛み、内臓筋肉反射が原因の場合もございます。
カイロプラクティックではCMRTなどの各種テストによって、症状を引き起こしている原因を特定し、最適な施術を行います。
「湿布を貼ったり、電気治療を続けているが効果が出ない」とお悩みの方はぜひ一度、当院にご相談ください。
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TEL 0254-33-2111
新発田市カイロプラクティック川村治療院